2017年 04月 05日
飛距離よりもライ次第だな、と。
平坦なコースをラウンドして改めて感じたのは、実に当たり前のことですけど、スコアを整えるためにはティーショットでの飛距離よりも、ライのいいところへ、いかに確実に運ぶかが重要―ということでした。
たとえティーショットをミスって200ヤード行かなかったとしても、ボールがフェアウェイであろうとラフであろうとライのいい場所にさえあれば、セカンドショット以降で十分挽回することができ、ボギーオンさせるのはそう難しいことではありません。そうして2パットで確実にボギーを拾っていけば90、そのうちいくつかを1パットで決められれば80台になるわけです。
わたしの場合、ドライバーでいい当たりをしても230ヤード程度しか飛びませんが、その飛距離を出しつつもフェアウェイをキープするのはなかなか難しいもの。であるならば、180~200ヤードの番手でティーショットして確実にフェアウェイをキープし、ドライバーとの飛距離差30~40ヤード分をセカンド(およびサード)ショットで補うほうが間違いないな、と。
ライさえよければ、(自分の場合)FWのような致命的なミスは出にくい5鉄を使えば170~180ヤードは飛びますので、仮にティーショットが180~200ヤードしか行かなくても、380ヤードまでのミドルならパーオン、それ以上のミドルなら1回刻んでボギーオン、ロングであっても500数十ヤードまでならパーオンは十分に狙えます。
ところが、ティーショットで曲げてラフや斜面に打ち込んでしまうと、さすがにセカンド5鉄ではミスをする確率が高いので、使えるのはせいぜい7~8鉄まで。しかもラフだと飛距離は大幅に落ちますので、セカンドショット以降でカバーする…という計算が成り立たなくなります。
ドライバーの飛距離というのは確かに大きな魅力ですが、少なくとも自分レベルのプレーヤーが80台を狙ううえでは、ティーショットの飛距離にこだわる必要はないな…と再認識しました。ゴルフって、ティーインググラウンドから決められた距離を2打3打のトータルでいかに正確に飛ばすか? が重要なわけですから。
言い換えると、同じ500ヤードを3オンさせるのでも、240(1W)+160(7鉄)+100(AW)=500という攻め方もあれば、極端な話、170(6鉄)+170(6鉄)+160(7鉄)=500なんてパターンもあるわけですが、もしかすると後者のほうが3打とも近い番手で打てるので、スイングが安定してミスしにくいかもしれませんよね?
もちろん、「そんなゴルフはおもしろくない!」とおっしゃる気持ちもわかります。そりゃ、曲がらずに飛ばせるものならそうしたいですから。(笑) ただ、そこそこ安定して80台を出せるようになるまでは、とりあえずこの考えに基づいたプレーに徹してみようと思います。
そうすると毎ホール ドライバーしか持たないような人から「弱気だねぇ」などと言われる事が有ります(笑)
コースの状況を感じ取り、クラブ選択を考慮するゴルフの方が毎回ドライバーしか考えないゴルフより楽しいと思いますけどね…そこまでドライバーに自信が無いだけだけど(笑)
わたしは旅行をするとき、途中で立ち寄る場所や、道路状況を加味した所要時間、休憩場所と時間などを考えて、事前にしっかりプランニングするほうなんですが、ゴルフの攻め方ってそのプランニングによく似ている気がするんですよ。
たとえば、どこかに行くとき、距離は短いけど市街地を通るルートと、やや遠回りだけど郊外を通るルートがあったとします。常に変わらない速度で走り続けられれば当然「市街地ルート」のほうが早いでしょうが、交通量の多い市街地だけに大渋滞するかもしれませんよね。でも、「郊外ルート」だと、距離は長いけど一定速度で走り続けられるので、結果的に早く着くかもしれません。
ゴルフもこれと同じで、OBゾーンを横切ってショートカットすればセカンドショットはショートアイアンで打てるかもしれないけど、当然OBの危険性があり、それにはまって一気に打数を稼いでしまうかもしれない。でも、広い場所にいったん刻めば、多少距離は長くなって1打余分にかかるかもしれないけど、大ケガはしないだろう…と。
わたしはどっちにしても「遠回り」のほうを選ぶタイプです。渋滞を辛抱する忍耐力もなければ、ドライバーで飛ばす能力も精度もないってのが一番の理由(笑)ですけど、なんにしても大幅にスケジュールが狂うような無理なプランは立てません。
なので、広い南幌のコースでも、イヤな位置に池やバンカーがあればティーショットでUTやFWを選びますし、場合によってはアイアンも使います。もちろん、それがうまくいかないこともありますけど、ドライバーで失敗したときほど大ケガはしませんからね。
繰り返しになりますが、ゴルフの戦略って、旅行のプランニングと考えればなかなかおもしろいものです。ブッ飛ばして一直線に目的地に向かうよりは、途中であちこち寄り道して休憩しながら行ったほうが精神的に疲れなくて安全だし、新たな発見があって楽しいじゃないですか!